ダウンは、冬の必需品として多くの人に愛用されていますが、そのお手入れ方法に悩む方も少なくありません。 特に、ダウンのクリーニング方法については、「本当に必要なの?」「自宅で洗っても大丈夫?」といった疑問を抱く方が多いようです。 ダウンのクリーニングは、適切なタイミングで行わないと、ダウンのボリュームが失われたり、シミや黄ばみが目立つことがあります。
本記事では、クリーニングの必要性から自宅での洗濯方法、クリーニング店へ依頼する際のメリット、料金相場、所要日数、適切な頻度まで、徹底的に解説します。 ダウンを長く愛用するためのお手入れ方法も紹介していますので、大切なダウンを最適な状態で長く使い続けるために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ダウンはクリーニングに出した方がいい?3つのメリットを解説
目立つ汚れが付いていなかったり、シーズン中の着用回数が少なかったりすると、「ダウンをクリーニングに出さなくてもいいかもしれない」と悩む方も多いでしょう。
結論から述べると、くたびれたダウンはクリーニングに出すのがおすすめ。
次の画像は、実際にせんたく便がクリーニングしたダウンです。
クリーニングに出すことで、見違えるようにキレイになります。
次に、ダウンをクリーニングに出すメリットを3つ解説します。
メリット1|ふっくらとしたボリュームを保てる
ダウンは、ふっくらとしたボリュームがあってこそ美しく、ファッション性も高まります。
しかし、汚れや汗などが付着したまま放置すると、羽毛がダマになったり、劣化したりして空気を含みにくくなり、ボリュームがなくなってペタンコになってしまいます。
ペタンコになると、だらしない印象になり、せっかくのダウンも台無しです。
定期的にクリーニングすることで、ペタンコになったダウンでも、元々のふっくらとした状態に戻せるため、ファッション性を長く保つことができます。
メリット2|保温性を保てる
クリーニングをしないと、見た目の悪さだけでなく保温効果にも悪影響を与えます。
ダウンは、中の羽毛が空気を含みふっくらとしていることにより温かさを発揮します。そのため、ダウンにボリュームがなくなれば保温性も失われ、ダウンを着ているにもかかわらず温かさを感じられなくなる恐れがあります。
定期的にクリーニングすることで、長く保温性を保つことができます。
メリット3|シミや臭い、カビを防止できる
ダウンは、水に弱い素材が多く、汗や皮脂、食べこぼし汚れなどが付着すると、シミや黄ばみが発生しやすくなります。特に、襟や袖口など、汚れが溜まりやすい部分は注意が必要です。
特に、カビが最も好むたんぱく質や糖質を含む皮脂や食べこぼし汚れは、カビの発生リスクも高まります。
また、ダウンは、羽毛が密閉されているため、汗や皮脂などが付着すると、臭いが発生しやすくなります。
とくに、汚れは付いたまま長期間放置すると、臭いが強くなり、洗濯しても落ちにくくなってしまうことがあります。
クリーニング店では、落とすことが難しい羽毛の汚れまでキレイに落とせるため、シミや臭いを防ぎ、保管中のカビも防止できます。
ダウンは自宅で洗濯できる?
ダウンは洗濯表示に「水洗い可能」とあれば、自宅で洗濯できます。しかし、ダウンを自宅で洗濯することはあまりおすすめできません。
ダウンは、水洗いすると羽毛がダマになりやすく、型崩れしたりふくらみが戻らなかったりするからです。
また、羽毛の飛び出しを防ぐために高気密になっているダウンは水や空気が通りにくくなっていて汚れが取れにくいため、自宅でキレイに洗うことは難しいといわれています。
しかし、どうしてもクリーニングに出すことを面倒に思う方は、次のことに注意して、洗濯しましょう。
自宅で洗濯するときの注意点
ダウンを自宅で洗濯するときの注意点は、以下のとおりです。
- 洗濯表示を確認する
- 中性洗剤を使用する
- ぬるま湯で洗う
- 洗濯機の「手洗いコース」または「ドライコース」で洗う
- 脱水機は使用しない
- 陰干しする
自宅でダウンを洗濯するときは、洗濯表示を確認し、水洗いしてもよいかどうかを確認してみてください。
例えば、編集部の所持するダウンベストの洗濯表示をみてみましょう。
この洗濯表示は、左から「40℃限度手洗い」「漂白NG」「タンブル乾燥NG」「アイロンNG」「ドライクリーニングNG」という意味を表しています。
この場合は、40度以下で手洗いすることが可能です。なお、洗濯機メーカーが手洗いマークも洗えると推奨している場合は、その洗濯機で洗うこともできます。
ダウンのブランドや種類によっても推奨されている洗い方は異なりますので、洗う前に必ず洗濯表示をチェックしましょう。
洗濯表示が分からないという方は、経済産業省が公表している洗濯表示の早見表を確認してみてください。
引用:経済産業省より
また、洗剤はニット専用やおしゃれ着用などの中性洗剤がおすすめです。
ダウンは、ファスナーやボタンを閉めてたたみ、洗濯ネットに入れて洗濯します。洗濯機の中で浮かないように注意しましょう。
干すときは、ダウンが水分を含み重い状態のため、ハンガーを2本使用したり、肩の部分にタオルを挟んだりすることがおすすめです。
生乾きの状態でクローゼットにしまうと、カビや臭いが発生する恐れがあるため、最低でも2日から3日は陰干しする必要があります。
ダウンはクリーニング店への依頼がおすすめ
ダウンのお手入れは、クリーニング店への依頼がおすすめです。
自宅での洗濯ではなく、クリーニング店へ依頼するメリットは、以下のとおりです。
- 羽毛がダマになったり、型崩れしたりするリスクが少ない
- シミや黄ばみを落とせる
- 臭いをしっかりと消臭できる
- 仕上がりがきれい
クリーニング店では、素材に合わせた最適な方法でクリーニングをおこないます。そのため、表面の汚れのみならず、中の羽毛の汚れもキレイに落とし、シミや黄ばみ、臭いを防ぐことが可能です。
また、専用の機械を使用することで、型崩れを防ぎ、ふわふわの良い状態に仕上がり、長持ちさせることもできます。
ダウンのクリーニング料金の相場
ダウンのクリーニング料金は、種類や着丈、汚れ具合によって異なります。
一般的に、袖より着丈の短いものをジャケット、袖より着丈の長いものをコート、ひざ丈以上の長さのものをロングコートとします。また、ダウンジャケットの袖の無いものがダウンベストです。
ダウンには、一般的なダウンと、価格帯の高いブランドのダウン、高級素材を使用した高級ダウンがあります。
高級ダウンは一般的なダウンに比べて、使用されている羽毛のふくらみ度が高いことが特徴で、基本的に通常のダウンとは異なる高級ダウンコースでクリーニングをおこないます。
種類や着丈別のダウンのクリーニング料金の相場は、以下のとおりです。
ダウンベスト | 1,500円から2,000円 |
ダウンジャケット | 2,000円から3,000円 |
ダウンコート | 2,500円から3,500円 |
ダウンロングコート | 3,000円から4,000円 |
高級ダウンコート | 8,000円から10,000円 |
ただし、上記はあくまで相場であり、店舗のある場所の物価や、周辺の競合店の有無などによっても料金に違いがあるため、クリーニングに出す前に料金を確認しましょう。
ダウンのクリーニング、かかる日数は?
ダウンのクリーニングにかかる日数は、店舗か宅配かにより異なり、目安は次のとおりです。
店舗クリーニング | 2日から7日程度 |
宅配クリーニング | 5日から10日程度 |
シーズンオフで着る予定がない場合は宅配クリーニング、なるべく早く着たい場合は店舗クリーニングの利用がおすすめです。
ダウンのクリーニング、出す頻度やタイミングは?
ダウンは、特に汚れがひどい場合を除き、年に1回から2回の頻度でクリーニングに出しましょう。一度でも袖を通した場合は、目に見えない皮脂や汗が付いているため、そのまま保管しておくと、黄ばみやカビ、臭いが発生する恐れがあり、注意が必要です。
クリーニングに出すタイミングは、シーズン直後の保管前がおすすめです。汚れが付いた状態での保管は、シミや黄ばみ、カビのリスクを高めます。また、シーズン直後は割引キャンペーンをおこなうお店が多いため、お得にクリーニングができる点もメリットの一つです。
もしも、クリーニングに出し忘れて保管していた場合は、次のシーズンもダウンを着る前にクリーニングに出しましょう。シーズン前に出す場合は、受け取りまでの期間を念頭に置くことが大切です。
そのほかにも、ダウンのふくらみが戻らないときや、食べこぼしなどの汚れが付いたときは、シーズン中であってもクリーニングに出すことをおすすめします。
宅配クリーニングの「せんたく便」では、シーズンごとに割引キャンペーンをおこなっています。
夏場であれば、汗抜き+においブロックの50%OFFクーポンや、浴衣のクリーニング15%OFFなど、シーズンに合ったお得なキャンペーンが盛りだくさんなので、ぜひチェックしてみてください。
ダウンを長持ちさせる方法
ダウンを長持ちさせる方法は、以下の4つです。
- 着用後に陰干しする
- 保管時は湿気対策を徹底する
- 防虫対策をする
- 定期的にクリーニングに出す
方法1|着用後は陰干しする
ダウンの着用後は、湿気を飛ばすために陰干しをしましょう。直射日光や乾燥機は避け、クローゼットではなく風通しの良い場所で干すことがおすすめです。
方法2|保管時は湿気対策を徹底する
ダウンを保管する際は、湿気の少ない場所に保管しましょう。クローゼットの場合は、スペースを空けて保管し、除湿剤を使用すると効果的です。
自宅のクローゼットでは、立地や湿度の関係で適切な湿気対策が難しい場合もあります。
その場合は、せんたく便の保管サービスがおすすめです。
せんたく便の保管パックでは、最大11ヶ月お預かりが可能なので、着用しない時期の保管をプロに丸々お任せすることができます。
プラズマクラスターイオン発生機を設置した専用のお部屋で、大事なダウンを大切に保管してもらえるため、カビや虫食いの心配もありません。
方法3|防虫対策を徹底する
ダウンは、虫食いに弱い素材です。保管する際は、防虫剤を使用しましょう。
方法4|定期的にクリーニングに出す
ダウンは、定期的にクリーニングに出すことで、表面のみならず、中の羽毛の汚れや臭いを落とし、黄ばみやシミ、カビを予防できます。
また、羽毛をふわふわの状態に整え、型崩れも防げるため、良い状態を保つことができるでしょう。
まとめ
ダウンは、保温性が高く軽量のため、冬場の定番アイテムとして活躍します。
汚れや臭いが気になる場合はもちろんのこと、一度でも袖を通したダウンは、シーズン後すぐのクリーニングがおすすめです。
クリーニング店に出すことで、表面の汚れのみでなく中の羽毛の汚れまでキレイに落とし、型崩れも防げるため、ダウンを長持ちさせることができます。
大切なダウンを良い状態で長持ちさせるために、ぜひクリーニングを活用しましょう。
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